こんにちは。夢の宮へようこそ。

管理人のEki‐MAJOです。

 

 

16世紀にイタリア半島で生まれた『ルネッサンス』は、ヨーロッパを席巻しました。

 

ヨーロッパで色彩感覚に優れたイタリアとフランスがルネッサンスの中心となったことは

偶然ではないでしょう。

人間、美しいものを見るのは楽しい。心がときめく。

 

サンドロ・ボッティチェリ 『プリマヴェーラ(春)』 ウフィツィ美術館蔵

 

 

まさに、『美しさは正義!』という感じで、瞬く間にヨーロッパに広まっていったのです。

 

イタリアルネッサンスは実は平和な時代ではなく、

戦国乱世の世の中で・・・ちょうど、マキアヴェリの『君主論』の時代です。

戦争、暗殺、権謀術数は当たり前に横行する。

そういう時代であるからこそ、人間の精神活動は極限まで燃え上がるので、

芸術は爆発したのだと思います。極端は極端を呼ぶ。

映画『第三の男』で(魅力的な)悪党ハリー・ライム(オーソン・ウェルズ)がうそぶきますね。

「イタリアでは30年間のボルジア家の圧政が、華やかなルネッサンスを生んだ。

スイス500年の平和が何を生んだ?鳩時計さ」と。その答えのひとつがこれです。

 

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映画『第三の男』(監督:キャロル・リード)より

 

 

ハプスブルク家のカール5世との戦いでイタリア半島に足を踏み入れた、

時のフランス国王・フランソワ1世は、イタリア半島の『美の芸術』にもう夢中になります。

イタリアから芸術家や建築家を呼び寄せ、自らの宮廷を雅びに彩ろうとします。

そしてフランス・ルネッサンスの《華》が咲き誇る。

ついには息子(次男、のちのアンリ2世)の嫁まで、イタリアから選ぶほど。

(その、嫁はんがメディチ家出身の悪名高きカトリーヌ・ド・メディシス)

 

カトリーヌ・ド・メディシス フランソワ・クルーエ画

 

 

カトリーヌは当時、文化的に遅れていたフランスに嫁ぐにあたり、シェフからパティシェから、

音楽家、ダンス教師、香水の調香師まで、全てを連れて行きました。

彼女がもたらしたものが今のフランス文化の基礎となっています。(フランス人は認めたくないだろうが)

カトリーヌがフランスに持ち込んだものが、ソルベ(シャーベット)、

バロックダンス(バレエの元祖)、オーデコロン、毒薬まで。

ナイフとフォークを使っての食事作法も、この時フランスに持ち込まれたのは有名です。

 

ルネッサンスの中心、イタリア・フィレンツェに君臨したメディチ家は商人出身ながら、

スゴイ政治力をもつ一族で、ついには一族からキリスト教世界に君臨するローマ教皇を

二人も輩出しました。(レオーネ10世とクレメンス7世)

おまけにフランス王妃も二人出した。(カトリーヌ・ド・メディシスとマリー・ド・メディシス)

そりゃ、ヨーロッパ中にルネッサンスが広がるワケだわな。

 

レオナルドの最後をみとるフランソワ1世 想像で書かれた絵画

 

フランソワ1世は晩年のレオナルド・ダ・ヴィンチを庇護し、

その縁でレオナルドが最後まで手放さずにいた3点の絵画は遺言により、フランソワ1世に贈られました。

(それが、『モナ・リザ』、『聖アンナと聖母子』、『聖ヨハネ』で、現在ルーブル美術館の至宝)

 

しかし、完全な幸せが長続きしないようにルネッサンスもまた短い命を終えます。

『美しさは正義』のルネッサンスを《殺した》のは、

もう一つの正義、カトリックの反動宗教改革でした。上手くいかんもんです。

 

 

 

『○○は正義』に日本で該当するものは何だろう?

とアホな考えを巡らしてみたら、もう『カワイイ』しかないか、と。

こちらは宗教が絡まないので、《殺される》心配もありません。

 

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くまモンとひこにゃんの熱烈キス! 出典:http://kumamon-official.jp/blog

 

 

日本人の『可愛い』にかける情熱は、独自のものがある。

それがクール・ジャパンとして世界に評価されるなら、これ以上のことはないんじゃないでしょうか?

 

三輪ちゃまこと美輪明宏さんも、

「日本人は、可愛いをもっと広めなさい」と、ご託宣を下されていましたからね。

で、世界にゆくと・・・こうなる

 

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ロシアン・オタク 初音ミク?レベル高っ!

 

 

日本も負けてないし

 

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しょーまにゃんこと、 ラトデニ(デニス・ヴァシリエフス)にゃんこ

出典:http://xxhuyuzero.jp/

 

 

何じゃ、この可愛さは!もうドキドキするじゃねーか(笑)。心臓に悪いって。

 

(しかし、こんな可愛い男の子がアイドル方面にいかず、トップアスリートを張る世の中なら、

芸能人の価値が暴落するのも当然だろう。皆パチンコ営業ばかり。

これからは「お金を払ってでも、その人(の芸)を観たい」と思わせる人でないと

生き残れないということなんだろう)

 

 

 

江戸時代から『可愛い』はありました。

 

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歌川国芳 『たとゑ尽の内』

 

これは国芳のチョイ悪カワイイ猫たち。

勇壮な武者絵で知られる国芳は、猫大好きで猫の浮世絵をたくさん残しています。

 

 

国芳と言えば、これですけどね・・・、グロカワイイ?

 

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歌川国芳 『相馬の古内裏』

 

歌舞伎の滝夜叉姫の話。

実に正確な解剖学知識まであったことに驚きます(『解体新書』があったからね)。

 

幕末の浮世絵は国芳といい、月岡芳年といい実にクールそのもの。

この絵も、幕末の不安な世相を見事に象徴しているかのようです。

 

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歌舞伎だとこうなる 滝夜叉姫(坂東玉三郎)と大宅太郎光圀(尾上松緑)

『忍夜恋曲者(しのびよるこいはくせもの)』 通称『将門』

 

平将門の娘、滝夜叉姫は蝦蟇(がま)の妖術を使う妖女。

相馬に将門一党の残党狩りに来た、大宅(おおや)太郎光圀(みつくに)。

凛々しい若武者の大宅太郎を見初めた滝夜叉姫は、彼に恋を仕掛ける訳だが・・・

しかし、大宅太郎もそこは姫の魂胆を察していて、二人の駆け引きが見もの。

 

坂東玉三郎さんは、妖しいこの世の者とも思えない役柄だと、抜群の存在感を発揮する方である。

 

見る者に、文句なく「美しい!」と思わせるお方。(まさに「美」は力!)

(意外かもしれませんが、私は昔、玉三郎さんの出る歌舞伎を見まくった一時期があった。

お陰で歌舞伎にはけっこう詳しい)

 

今、滝夜叉姫はゲームの(萌え)キャラクターになっているんですね(笑)、知らんかった。

何でも『可愛い』にしてしまう日本人て・・・ (;^_^A

 

 

『可愛い』は正義・・・、いいじゃないですか (⌒▽⌒)

何より罪が無い。世の中を楽しくしてくれるパワーがあります。 

 

 

 

先行きがわからない不安な世の中なら、センス、美意識を磨いて、押し渡ってゆくという手もある。

 

婆娑羅大名・佐々木(京極)道誉(高氏)がそうだった。

 

日本のルネッサンスである(先行きがまったく読めない)室町乱世に

戦の才と彼なりの美意識(バランス感覚でもある)で、見事に泳ぎ渡った英雄です。

 

事実、彼の愛したものは武家のスタンダードな教養として後世に残っています。

茶の湯(茶道)、猿楽(能)、立花(華道)に連歌・・・

道誉入道が好きなもの、という理由だけで流行になるのです。

室町の偉大なファッション・リーダーでした。

 

そして、私の愛する歴史上の男の一人。

 

大河ドラマ『太平記』より 佐々木道誉(左、陣内孝則)と足利尊氏(真田広之)

この片身替わりのド派手衣装!顔が全然負けていない陣内氏はエライ!(高笑いはイヤだったが)

 

 

日本は、乱世で芸術が爆発する『ルネッサンス型』(室町時代)と

平和で爛熟した時代に文化が栄える『バックス・ロマーナ型』(江戸時代)と

両方ある実に珍しい国でもあります。

 

こんな日本に生まれて良かった。

(だから、日本が支那や朝鮮になるのだけは絶対にイヤなんだって!)

 

 

文化論のハズが、自分の好きな画像を貼っただけの記事になってしまったような・・・(;^_^A

あららら・・・、お許しあれ。

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

皆さまがお幸せでありますように。